「あー、もう!…何で、お前はそんなにお気楽なのかなぁ!?」

…俺には、何で陸斗達がイライラしてるのかが分からないんですけど…。

「え…やだやだやだ!」

突如どこからか叫ぶような声が聞こえてきて…
俺達三人は、ほぼ同時に振り向いた。

「嫌だ!嫌ぁぁぁあ!!」

そこには、半狂乱の絢音がいた。

よく美希と一緒に居る子だから、名前と顔ぐらいは覚えている。