でも颯は、大きく口と目を開けて私を見てくれた。

…ああ。

今なら颯の大好きな、私の笑顔を見せれそうだよ。

「…私…生きてるね」

気が付けば、私は颯に抱きしめられていた。

…暖かい…。

「生きてるよ…生きてるから…。梨真は…生きてる…っ」

「…えへへ。…良かったぁ…。私…もっと颯と一緒にいたいの…」

「梨真…。…一緒にさ、生きたまま人狼ゲームを終わらせよう?…それで落ち着いたら…いろんな所に遊びに行こう?」