<ガチャ> そして私は、躊躇いもなしに梨真の部屋を開けた。 「……梨真」 ベッドの上でうつぶせに倒れている梨真に声をかけると、梨真はビクッと反応した。 「…お、お帰り!」 梨真は床に散らかされている服をかき集めると、私を見上げた。 「…夜ご飯は食べた?準備しようか?」 超スピードで着替えた梨真は、私の横を通って駆け足でキッチンに向かっていった。 「…お腹空いてないから、いらない」 私がそう答えると、梨真は小さく首を傾げた。 「…そうなの?…また空いてきたら言ってね」