「…お母さん達…仕事が忙しくて擦れ違ってばかりだったから…。…梨真と梨奈なら分かるわよね?」 「…そんな…」 「…あなた達の気持ちまで考えられなくて、本当に申し訳ないわ」 「…私…嫌だよ?…ね、梨真…?」 私はゆっくりと梨真を見た。 しかし梨真は、お母さん達をジッと見つめたまま何も言わなかった。 「それでね。お母さん達、あなた達の親権で悩んでるの」 「…親権で…?」 「…お母さんは梨真が必要なの」 「…お父さんも梨真が必要なんだ…」 ずっと黙っていたお父さんが口を開いた。