そして、玄関に置いてあったパーカーを羽織ってから家を出る。 近くの公園へ立ち寄り、ベンチに座った。 途中で自動販売機で買ったコーヒーを両手で弄びながら、ふと思い出す。 私と梨真の運命を。 …あれは、たった二年前の出来事だ。 ――― 私達の親は両親共、それぞれ違う会社の社長をしていた。 仕事で忙しいから、家族全員で一緒にご飯を食べるなんて滅多になかった。 食事は、いつも梨真と二人で。 梨真は料理が得意だから、毎日作ってくれていた。