「…確かに言ったけど…私の前では別の話でしょ?…それに、リーダーの偉さが癖になっちゃってるみたいだから…私が戻してあげようか?」

「…嫌!…それだけは…嫌…」

「…でしょ?…だったら気を付けてね」

私の言葉に、美希はゆっくりと頷いた。

…私と美希は、幼稚園から同じだった。

今はクラスのリーダーみたいになっているけど…
そんな美希を作ったのは、私と言っても良いもの。

小学校の頃、美希は学年中から陰湿なイジメを受けていた。