「…え?」

「え!?…もしかして同じクラスだったり…」

「…颯…記憶、大丈夫?…俺、長島陸斗だよ?」

長島陸斗…。

少しした後、ようやく脳内で顔と名前が一致した。

「あーっ、ごめんっ!俺…本当に顔を覚えるの苦手で…もうマジ申し訳ない!!」

「いやいや!良いよ!…個性豊かって事で」

陸斗は笑って許してくれたけど、俺の顔を覚えられなさは自分でも酷いと思う。