――― 「早苗…!」 駅前の広場の片隅の花壇に腰掛けている早苗を見つけた私達は、早苗に駆け寄った。 「…梨奈…梨真…」 早苗は虚ろな目で私達を見た。 キッと目を光らせた梨真は、早苗の手を握った。 梨真の手の上からでも、早苗の手が震えているのが分かった。 「…離して…ッ!」 早苗が手を左右上下に振った。 「…何があったの?」 早苗に手を振り回されるが、梨真は屈する事なく問いかけた。