文句を言いかけた梨真は、上着を羽織る私を見て動きを止めた。 「…早苗の所に行く」 「…早苗の所?」 「…電話で、早苗が助けてって」 「…助けて…!?」 梨真の表情がフッと変わった。 「…皆には来てほしくないって言ってたから、帰ってもらったの」 「……そう」 「…梨真、早く行くよ」 「…うん」 梨真も上着を羽織って、靴を履き替えている私の隣に並んだ。