「…人狼だって分かった時点で、梨奈が私を捕食しないって事も分かってるし」

梨真が腰に手を当てて、威張るように言った。

「…それに…私も梨奈を追放したりなんかしないのは、梨奈は分かっているでしょ?」

梨真は私を元気付けるように言った。

…別に、落ち込んでる訳じゃないんだけど…。

…何だか嬉しかった。

「…分かってるよ」

私も梨真に笑いかけると、空の食器を持ち上げてキッチンへと運んだ。