「まさか、一番面倒な人狼に当たっちゃうなんてー」

「え…」

あまりにもニコニコした様子だったので、私の頭はフリーズしていた。

「まあ、梨奈の運が悪かったって事だね」

「…梨真…怖くないの?」

「…怖いって?」

「…こんなに身近に敵がいるんだよ…?」

「あははは。追放や捕食されたって、別に死んだりしちゃう訳じゃないのに。梨奈ってば、おかしいー」

暫く笑った梨真は、改めてニコッと私を見た。