「…皆を消したのも、しょうがない事…。…このクラスは…私は…ここに存在しない方が良かったの」

「何で…っ」

俺には梨奈の言っている意味が分からなかった。

「颯は…大好きだったから…助けようって思ってた。捕食なんてしないでおこうって思ってた。……でもね」

梨奈の右手が光った。

「…やっぱり止めた。…颯は私とは結ばれてくれないから」

突然、胸に激痛が走った。

「……颯が消されるのも、しょうがない事。…これが颯の運命だったのよ…」

何が何だか、よく分からなくなって…
俺はその場に倒れ込んだ。