「……どうか…消されないで…」 俺の問いかけには答えず、茉子はそう言うと俺から離れた。 「…ばいばい」 茉子に手を振られるまま、俺は向き直って帰り道を歩いた。 ――― 宿題を何とか終わらせた俺は、ケータイを手に取った。 お蔭様で、もうすっかり夜だ。 ベッドに腰掛けて、登録したばかりの茉子の番号へ電話をかける。 「…もしもし。茉子?」 『うん。…颯から電話をくれるなんて、ビックリした』