小声で話し出した梨奈を不思議に思いながら、俺は記憶を巡らせていた。 …そういえば確かに、ゲーム放棄をした子の話を聞いた覚えがある。 「…生きてるの…ホントは」 「…え?」 「…内緒の話だよ?…皆、知らないから。…この事が知られると…その子も私も颯も消されるかもしれない…」 「…おぅ」 「…ちょっと遠くに住んでいるの。…その子は、ゲームから逃げて…皆と会わないまま転校しちゃったから、皆は消されたんだって思ってる」 「…何で生きてることを黙って…?」