少しおどおどした喋り方をする梨奈は、梨真にそっくりだった。 …そんな事、梨奈に言ったりなんかできないけど。 「…二人だけが良いから…どこか場所ないかな…?」 「…じゃあ…俺ん家の近くの公園でどう?」 「…分かった」 俺達はそのまま、一緒に教室を出た。 ――― 俺ん家の近くの公園には、十数分で着いた。 隆也や陸斗とも話し合いに使った公園だ。 滅多に人が来ない公園だから、何だか俺のお気に入りの場所になっていた。