「…俺だって…そうだよっ」
「…はや、て」
「…だんだんと梨真が遠くなっていく…。もう梨真の声を思い出せなくなっていく…。梨真の姿さえ…頭の片隅に寄せられていくんだよ…っ!」
「颯は…梨真の彼氏の颯は…私以上に梨真の事を知ってるんだよ…っ?」
「…うるさい!黙れよっ!」
関係ない梨奈にまで俺は怒鳴っていた。
肩を震わせた梨奈は、俺に負けじと睨み付けてきた。
「…梨真が一番じゃないの?」
「…当たり前だろ!」
「…なのに忘れちゃうわけ?」
「うるさいなッ」
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