不審には思ったが、梨真が笑顔で首を振ったので気にしない事にした。

「ほら、次だよ!」

梨真がビシッと目の前まできた乗り物を指差した。

それからジェットコースターに乗って…。

ヘロヘロな俺は梨真に爆笑されて…。

梨真がお土産を見るのに付き合って…。

ついでにお揃いの物も買って…。

喋りながら家に帰って…。

梨真の家の前で惜しむようにしてキスをして…。

……寝る頃には、梨真が呟いた不思議な言葉についてはすっかり忘れていた。