「…梨真みたいに…?」 俺が首を傾げた瞬間、梨奈はハッと口を押さえた。 「…な、何でもないよ!うん!私は風邪で休んでる梨真の代わりに、颯を守っただけなんだから!梨真なら、こうするかなって思ったんだよっ」 梨奈は必死に笑いながら言った。 「…ほら、帰ろ?」 梨奈は少し不自然な笑顔で皆を促した。 ――― …学校からの帰り道。 俺は梨奈と一緒に帰っていたが互いに何も喋らず、気まずい空気が漂っていた。