「…少しだけ柔道をしていただけです」 「か、カッコいぃ!」 梨奈が目を輝かせた。 「颯も…大丈夫…?」 改めたように、真顔で梨奈が問いかけてきた。 「…大丈夫。…ありがと」 俺も梨奈の横に並んで、微笑みかけた。 「…気付いたら…足が勝手に動いてて…」 「…ホントに助かった」 「…何だかね…あのままじゃ、颯も梨真みたいになっちゃうんじゃないかって…思って…」