「隣、良いかな?」

俺が討論会の為に椅子に座っていると、椅子を持った陸斗が問いかけてきた。

「良いよー」

俺は気軽に返事をした。

そのまま、俺は陸斗と喋っていた。

あの時以来、口を利いてなかったのが嘘のように陸斗と仲良くしている。

…まあ、俺が勝手に無視してただけなんだけど…。

「なあ、颯」

俺と陸斗との会話の間に、隆也が割り込んできた。

「…今日の討論会だけど…別に何もしなくて良いよな?」

隆也が小さな声で言った。