「落ち着けって、お前等っ」

俺が間に割り込むと、皆はゆっくりと頷いた。

「…ど、どうしよう…」

「どうしようって言ったって、今さら遅いじゃん…」

「…死人が出たのは、これが初めてじゃないんだし」

ボソッと呟いた梨奈に、クラス中の皆が息をのんだ。

「…梨奈…」

「…何よ。ホントの事じゃない」

強い口調でそう言った梨奈は、ハッと我に返ったように口元を押さえた。