「…どこで?ここら辺は…まだ引っ越してきたばっかりで、よくわかんないんだけど…」

「あー、違う違う♪ココでっ」

美希は教室の床を指差した。

俺が曖昧な表情をしていると、美希は無理矢理に俺の腕を掴んで教卓の前へ立った。

「はいはーいっ。今日から新しい住民が増えましたぁ!」

教室にいる全員が、一斉にこっちを振り向いた。