終礼が終わって、放課後。

いろいろと疲れたし、まだ部屋の片付けが終わってない俺は、早く帰ろうと鞄を肩にかけた。

しかし帰ろうとしているのは俺だけで、クラスの皆は教室の中心に椅子を円に並べている。

不思議に思いながらも、俺が教室から出ようとすると…

「…待って」

…と後ろから呼び止められて、俺は振り返った。

そこには嫌な程、笑顔を浮かべたが美希がいた。

「ちょっと…遊んで帰らない?」