「…ごめん」

「ぇ…嘘…っ」

俺が陸斗に頭を下げると、陸斗は更に焦り始めた。

「あ、頭上げてよ!下げなきゃいけないのは俺の方っ」

…ああ。

全く変わらない。

前の陸斗から変わっていない。

…良かった…。

「…ほら、行こうよ。皆、待ってる」

「…えっ」

「早く市民会議、始めようぜ」

「…お、おう!」

俺達はほとんど同時に走りだした。