隆也の後ろを歩いていた梨奈が、隆也の背中にぶつかった。

「急に立ち止まらないでよ。…ッ!?」

梨奈も驚いたように目を見開いた。

「……陸斗…っ」

俺の口から微かに漏れた。

俺の家の前には陸斗が立っていた。

最近は顔を合わせないようにしてたから、かなり久し振りに会った気がする。

「…何か用?」

思考が停止した俺をよそに、隆也がツカツカと陸斗の所へ歩み寄っていった。