市川はそう言うと、それ以外は何も話さなかった。

「………解散しましょうか」

委員長が場を和ませるように、少し微笑みながら言った。

「…今日…臨時で市民会議する」

俺は隣の梨奈に囁いた。

驚いたように俺を見た梨奈は、暫くして小さく頷いた。

「…今日は俺ん家で良いから。強制参加」

俺はそう付け足して、席を立った。