「じゃあ…よろしくな、梨奈」

梨奈は顔をパッと赤くしたが、楽しそうに軽く舌を出した。

因みに、女子男子関係なく下の名前で呼ぶのは俺の癖だ。

初対面でも下の名前で呼んじゃったりするから、たいてい驚かれる。

「…おい、そこ喋るなー」

ふと先生が俺と梨奈の方を指差してきた。

それに俺達がふざけたように返事すると、周りから笑いがおこった。

「…結局、怒られたし」

肩をすくめた俺達も、周りにつられて笑いあった。