暫く俺が黙ったまま座っていると、梨奈がスッと立ち上がった。 「…早速だけど、宣言させていただくわ」 梨奈が委員長と変わってもらい、教卓に立つ。 「…私と颯と隆也は、何があろうと前橋美希に表を入れます」 梨奈の宣言に、クラス中がざわめいた。 美希本人は、黙ったまま梨奈を見つめていた。 「…クラスの皆には理解してもらえないかもしれないけど…私達は美希が怪しいと思ってる」