俺の隣の梨奈の席に座った隆也は、小さく溜め息をついた。
「昨日は結局、討論会は中止になったんだよねー。クラスメートも全然揃ってなかったし」
「…そうなんだ」
「だから人狼による捕食も今回は中止だって」
「…ふぅん。まあ、良かったじゃん。…期間が延びたって事で」
「…だな」
「…あ、もう少しでチャイム鳴る」
俺がそう言った、朝礼が始まるチャイムがなる寸前。
「ぉはよ…っ」
梨奈が教室に駆け込んできた。
ダッシュで来たのか、かなり呼吸が荒そうだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…