「休みの人、多くない?」

「人狼がこれだけ捕食した…とか?」

「そんな…。ルール違反だよ」

「ほら…風邪かもしれないし…!用事かもしれない!」

「…そうだよね。きっとそう…」

討論会のある、水曜日。

朝っぱらから、教室中でザワザワと騒いでいた。

…確かに、昨日とは全く人数が違うのだ。

明らかに少ない。

…ただの休みなら良いのだが…。

「梨真は?」

俺の不安を読み取ったかのように隆也が尋ねてきた。