「大丈夫。…今から梨奈の家に行くの?」

「うん。皆で一緒に行こうと思って」

「分かった」

俺は簡単に返事をすると、鞄に教科書を積めている隆也の所へ行った。

「会議するって聞いた?」

「おう。梨真から聞いた」

そう言った隆也は、ピッと鞄のチャックを閉めた。

「オッケー。…じゃあ、行こうよ」

俺は教室にいる市民会議のメンバーを見渡してから、教室を出た。