「う、ううん…!そうしたいと仲間が言うのなら、協力しなきゃねっ」

チラッと梨真を見上げると、梨真はニコッと笑っていた。

「…ありがとう」

「あはは。今日の颯、お礼を言ってばっかりだね」

「ホントだ」

「…あっ、ほら!隆也君に置いていかれちゃうよ?…じゃあね、ばいばいっ」

「…じゃあ」

両手を振る梨真に俺は片手を上げて応えると、隆也の後を追いかけて走りだした。