「それなら良かった。少しは楽になった?」

「もちろん…って、あああッ」

俺が突然、勢いよく立ち上がったので隆也も勢いよく飛び上がった。

「ビックリした!何だよ急に!」

「なあ!今は何時だ!?」

「…今?…えっと…五時半過ぎだよ」

「…ぅわああ!遅刻だぁぁあ!」

俺は足が動くまま、走りだした。