そして放課後。 俺は梨真と梨奈に、今日の市民会議の開始時間を遅らせてくれと頼んでいた。 「…どうしたの?用事かな?」 梨真が小さく首を傾げた。 昼休み以来、梨真とは喋っていなかったが… この梨真の様子を見ていると、あまり気にしていないみたいだ。 …もしかすると、もう梨奈が説得してくれたのかもしれない。 「もし大変だったら、延期でも良いんだよ?」