「…こんばんはぁ」
肩を叩かれて振り返ると、そこには美希と数人の男女がいた。
「美希?」
俺はフードとイヤホンを外して、体ごと美希に向き直った。
「美希とこんな所で会えるなんて、ビックリした。…どうしたの?」
「…私もビックリした。だって…学校とは全く雰囲気が違うんだから」
「…あー、そうかな?」
美希の問いかけを適当に誤魔化したつもりだったが、たいして意味はなかったみたいだ。
「…イヤホンを付けて、フードを被ったら…ここら辺の高校生で一番強いっていう佐々木颯君に元通り」
美希はニヤッと笑いながら言った。

