ふりむきもしないキミ



「と、とりあえず!
浮き輪とかも持ってきたしみんなでパーっと遊ぼう!」




ほら。と持っている水玉の柄の浮き輪を顔の前に出す。




「そうだね!しおりんの考えにさんせー!」



キャキャ笑いながら亜美は、自分の隣に立っている司くんの背中にバシバシ叩いている。
司くん地味に痛そう…。



「汐莉、後でかき氷…」




私の短くなった髪をちょんちょんと引っ張りながら、私におねだりしてくる氷那朶。



かっ、かわいい!