ふりむきもしないキミ





「もしかして緋城さん行けなくなっちゃったとか…」





さっきの清楚系女子に聞かれた。





「ごめんなさい、わたし本当はすっごく行きたかったけど用事が入っちゃって…」





申し訳なく思い、少し俯きながら話した。





「そっか。あんなに大声あげて驚くほど大事な用事が出来ちゃったんだね」





「う、うん。本当にごめんなさい。折角、誘ってくれたのに…」






ポンっとわたしの肩に手をおいて






「夏休みはみんなで海とかプールに行こっか。その時は緋城さんも絶対参加だからね!」