静かにと言ったのにまだ興奮している様子のこの子の名前は、新庄 璃々《しんじょう りり》。


璃々は私の遠い親戚の女の子なんだけど、5才の時に母親が病死。


以来お父さんと父一人子一人で過ごして来たが、そのお父さんがいきなり長期出張になっちゃって………


『すみません…今日からお世話になります』


『アラ璃々ちゃんいらっしゃい!!そんなに畏まらなくていいのよ~~~』


で、お父さんが帰って来るまで、うちで預かっているの。


私より1つ下の高1で、兄弟は兄2人しかいなくて妹が欲しかった私にとって、妹みたいな子なんだ。