一人っきりなった自室で彼女は涙を流し続け、思う。 ――私が、悪いんだ。 『君が、美しすぎるから』 ――私が、いなければ。 こんなことにはならなかったのに。 泣き腫らした顔が、鏡に映る。美しいと言われた顔には程遠い、泣き顔。 頭で反芻する元凶。 『君が、美しすぎるから』