「何言ってんの!自分を隠して、 好きになられてもいい気しないでしょ?」 「そうだね。」 「ありのままでいいのよ。優愛!」 どうして私は、桃菜に 『ありのままでいいのよ。優愛!』 と言われたのか分からなかった。 「まぁ!クールに学級委員をしてる木下優愛もいいけど、 いつでもニコニコしてる木下優愛もみたいな。あたしはね?」 そう言ってお弁当を食べ始めた桃菜。 「あ、ありがとう。桃菜……」 そして私もお弁当を机に広げた。