これから、待ち受ける蓮との遠距離恋愛も、
凄く明るいものになるような気がして。


私は静かに蓮の横顔を見つめた。


「蓮、ありがとう。帰ってきてくれてありがと。」


私は、花火の音にかき消されそうなくらい
小さな声で蓮に向かって呟いた。


あの時、蓮が私に会いに来るために帰ってきてくれて、
私も謝ることができて。


そして、すれ違ったけど付きあえて。


今は私の隣に居てくれて。

一緒に花火が見られて。


もう少しで離れなくちゃいけないなんて
辛いけど、絶対に泣かない。



私、蓮とずっと居たいから。


笑い合って居たいから。