「んじゃ、そろそろ行くか。…立てるか?」 蓮が手を差し伸べてくれたおかげでなんとか 立ち上がった。 「おんぶしようか?」 そう言って、蓮は私の前に座った。 「ありがと……」 私は蓮に甘えて背中に乗った。 蓮は軽々と立ち上がり私の荷物、 蓮の荷物を一人で持ってくれた。 「お、重くない?」 「重くないよ。てか、ちゃんと掴まってろよ?」 蓮がそう言うから、私はぎゅっと後ろからしがみついた。