家に帰ってからもなんで逃げたのかと 自分を責めた。 でも、 “恥ずかしかったから”という言い訳しか思い浮かばなくて…… 蓮の事はきっと、いや、絶対。 出会ったころから“好き”だったと思う。 だから好きだって言われることに対して 嫌なわけなんてなかった。 なのに私は何も答えないまま、 ――――逃げてしまった…… 「私の……バカ……」 泣いた…… そしてその時は雨が降ってた――