両親はすごく龍牙を気に入ったらしく、今度来る時は龍牙のお箸を買っておくねと、もう受け入れ体制。
龍牙の家のこととかは話さなかった。
そういうのはなしで、私の両親に認めてもらいたかったんだって。
「龍牙くん、唐揚げは好きかしら?」
「はい、好きです」
「よかったわー!たくさん食べて行ってね!」
お母さんはお皿に山盛りになるくらいの唐揚げを作った。
いやいや、多過ぎるでしょ!!
流石に食べきれなくて、10個ほど残っちゃったんだけど…。
「あの、これお持ち帰りしてもいいですか?」
「え?」
「あ…父にと思いまして。あの人食事するのも忘れてしまう人なんで」
そっか。
警視庁総監だもんね。忙しすぎて食べることも忘れちゃうんだ。
でも…。
お父さんのことを考えてるなんて、やっぱり優しいよね。
「龍牙くん、なんて親想いのいい子なんだ!全部持って行きなさい。あと、これと…これも!」
「お父さん入れ過ぎだから!」
結局お父さんは唐揚げの他にも、ポテトサラダにお父さんが好きなコーヒー豆まで入れた。



