「なんであんなに射撃できるの?」
「前に拳銃の射撃練習させられたことがあんだよ」
本物の拳銃ですか!?
凄すぎる……。
「喉渇いたな。なんか買うか」
「さっき百円でペットボトルのジュース売ってたとこあったよー」
ってことでその屋台へ向かった。
「お前なに飲む?」
「お茶!」
列に並んでいると。
「あれ?龍牙くん?」
隣のかき氷の屋台に並んでいた女の子が、龍牙に声をかけた。
この子……どこかで見たことある……。
「坂井、お前も来てたのか」
「うん。お父さんがね、遊んでおいでって、お小遣いくれたの」
「マジか、よかったな。上手くいってんだ?」
「まだ少しぎこちないけどね」
私の知らない会話。
いつの間にか繋いでいた手も離れてしまっていた。
置いていかれたような、そんな感覚が私を襲う。
さっきまでの浮かれた気持ちは、もうなかった。
順番が来て、私はお茶を二本受け取ってお金を払った。
まだ楽しそうに会話をしている龍牙。
それを見て湧き上がってくる嫉妬心。
付き合ってるわけでもないのに嫉妬するなんて。
私、嫌な女だ。
「後でまたメールするね」
彼女のその言葉に、ドクンと心臓が音をたてる。
あぁ、この子だったんだ。
この子が、前に合コンで女の子達も言っていた、坂井麻由ちゃんだったんだ。



