うん、いつも通りの龍牙だったよ。
「それじゃ、行こうか」
愁季くんの合図で、私達は早速屋台に向かった。
「わー!食べたいものが多過ぎる!」
「何食べるー?」
南波と盛り上がっていると、クンッと浴衣の袖が引っ張られた。
「龍牙?」
「こっち」
龍牙は私の手を握って、逆方向に歩き出した。
ちょ、ええ!?
えぇえーーっ!?
手、手がっ……!!
「龍牙、あの!手が……」
「なんだよ、嫌なのか?」
「嫌じゃない!嫌じゃないけどっ……」
ドキドキしてヤバイんですよぉおおっ!!
少し歩いたところで、龍牙は止まった。
まだ手は握られたままだ。
「愁季が瀬田と2人になりてぇって言うから。悪かったな」
「ううん!全然大丈夫だけど……」
大丈夫なんだけどっ……!!



