それから三日ほどたった。
相変わらず千愛実の姿はない。
けどひとつだけ気になるのが、放課後になると誰かの視線を感じること。
視線を感じるだけで何もないから、特に気にしてなかった。
愁季は瀬田と随分いい雰囲気になって、花火大会で告ると宣言してた。
夏休みも明後日からか……。
そういえば、あいつも花火大会行きたいって言ってたな。
俺の隣で楽しそうに話していたのを、ぼんやりと聞いたことがある。
なんであいつ、来なくなったんだ?
ふと疑問に思った。
あんなにしつこく付きまとってたやつが、パッタリと姿を見せなくなった。
あまりにも不自然過ぎる。
「難しい顔して、どうしたんだ?」
「愁季」
いつの間にか昼休みになっていたようで、 愁季が焼きそばパンを頬張りながら俺の顔を覗き込んでいた。



