「あいつ、今どこにいる?」
自分で聞いたくせに、千愛実を探している自分に1番驚いている。
けど、瀬田は黙ったまま答えなかった。
「私の口からは、言えない……」
何か重い理由でもあるのだろうか。
「分かった。じゃ、俺行くわ」
これ以上聞いても無意味だな。
そう思った俺は、気を利かせて二人を残して帰った。
一人で歩く帰り道は異様に静かで、いつもならアイツが俺の隣で騒がしくしているのにと思った。
何も話さない俺の隣で、一人で楽しそうに話していたアイツ。
学校で何があったとか、今日の弁当には何が入ってたとか、そんなくだらない話ばかりしていた。
俺といて何がそんなに楽しいのか。



