早く…行かないと… 遠くに…行かないと… 暗い地下鉄の窓の外をながめ 萌愛さんのことだけを想った。 萌愛さん…龍雅と 話してないかな…? ううん。 おつかいするために来たんだもん。 あたしを追いかけてくる時間なんて… そう考えても 不安だけが胸に募った。