夜蝶 Ⅱ




龍「でもその日は違った。


  いきなり部屋のドアが開いて
  お袋の客が入って来たんだ。」



あの頃はまだお袋が全てだった。
まだ小学生だったし…。



なのに…お袋は…。




“こいつよ。やりたいだけやって。
 目ざわりでしかないんだから。
 あいつに良く似て腹が立つ。”